【補助金・助成金1000本ノック #015】
無料相談で、会社は変わるのか?
東京都「中小企業収益力強化サポート事業」から考える、支援を“成果”に変える方法
「売上を伸ばしたい」
「利益がなかなか残らない」
「価格を見直したい」
「新しいお客様を増やしたい」
「新商品・新サービスをつくりたい」
「DXやAIをもっと経営に活用したい」
中小企業の経営者と話していると、こうした悩みを本当によく聞きます。
でも、問題は「課題があること」だけではありません。
むしろ、
何から手をつければいいのか分からない。
誰に相談すればいいのか分からない。
ここで止まってしまう会社が、とても多いのではないでしょうか。
今回の「補助金・助成金1000本ノック」で取り上げるのは、東京都の中小企業収益力強化サポート事業です。
無料の専門家支援から始められる
この制度で面白いのは、いきなり「助成金を申請してください」という仕組みではないことです。
まず専門家の支援を受けながら、
会社の現状を整理する
↓
経営課題を明確にする
↓
収益力を高めるための計画を考える
↓
具体的な改善策を実行する
という流れで進めていきます。
そして、その実行段階について、条件を満たせば最大300万円の助成につながる可能性があります。
ここが、私は非常に重要だと思っています。
「補助金があるから何かやる」ではない
補助金・助成金の相談をしていると、
「何か使える補助金はありませんか?」という質問をよくいただきます。
もちろん、それを探すことも大切です。
ただ、順番は逆だと思っています。
最初に考えるべきなのは、
「あなたの会社は、どうなりたいですか?」です。
売上を増やしたいのか。
利益率を改善したいのか。
新しい市場へ出たいのか。
人手不足を解決したいのか。
AIを使って仕事のやり方を変えたいのか。
事業承継に備えたいのか。
目指す未来があって、そこへ行くための課題がある。
その課題を解決する手段の一つとして、補助金や助成金を使う。
私は、この順番が大切だと考えています。
無料相談を受ければ、会社は変わるのか?
今回のタイトルに、あえてこの問いを置きました。
答えは、
「相談しただけでは変わらない」
です。
どんなに優秀な専門家からアドバイスを受けても、
計画書をつくって終わり。
提案書をもらって終わり。
補助金が採択されて終わり。
では、会社はほとんど変わりません。
大切なのは、その先です。
誰がやるのか。
いつまでにやるのか。
どうやって実行するのか。
やってみた結果をどう検証するのか。
うまくいかなければ、どう変えるのか。
経営は「正しい答えを知ること」より、実際に動かすことの方がずっと難しい。
だから私は、
無料支援は、会社を変える「入口」。
会社を本当に変えるのは、その先の実行。
だと思っています。
最大300万円より大切なもの
「最大300万円の助成」と聞けば、当然そこに目が行きます。
でも、300万円をもらうこと自体が目的になってしまったら、本末転倒です。
例えば300万円を使って新しい営業ツールをつくったとしても、営業活動が変わらなければ意味がありません。
AIを導入しても、社員が使わなければ意味がない。
新商品をつくっても、誰にどう売るかが決まっていなければ売れない。
設備を導入しても、会社全体の生産性が上がらなければ投資効果は限定的です。
だから、
補助金・助成金 × 経営課題 × 実行
をセットで考える必要があります。
BusinessAllyが目指しているのも、ここです
BusinessAllyを始めた理由の一つも、
「誰に相談したらいいか分からない」をなくしたい
という思いからです。
経営者が抱えている問題は、きれいに分類されていません。
売上の相談をしていたら、人材の問題が出てくる。
人材の話をしていたら、業務の属人化が見えてくる。
そこからマニュアルの問題になり、AI活用につながる。
新規事業を考えていたら、資金調達や補助金が必要になる。
つまり経営課題は、全部つながっています。
だからBusinessAllyでは、最初から「補助金の専門家」「AIの専門家」「営業の専門家」と問題を分けるのではなく、
まず経営者と一緒に、会社全体を見る。
そこから必要な人、制度、知恵、AIなどをつないでいく。
そして、できれば実行まで一緒に動く。
そんな経営支援を目指しています。
補助金は「お金」ではなく「変わるきっかけ」にする
今回の中小企業収益力強化サポート事業も、私は単なる助成制度として見るより、
「会社を一度立ち止まって見直し、次の一手を考える機会」として使う価値があると思います。
専門家と一緒に会社を見てみる。
課題を言葉にする。
数字を見る。
お客様を見る。
社員を見る。
仕事のやり方を見る。
そして、
「では、何を変えるのか?」
を決める。
その実行を公的支援が後押ししてくれる。
そう考えると、補助金・助成金の使い方はかなり変わってきます。
今回の1000本ノック
制度を探すことがゴールではありません。
制度を使って、
会社がどう変わるのか。
さらに、
制度が終わったあとも、その変化が続くのか。
そこまで考えて初めて、補助金・助成金は経営の力になるのだと思います。
そして今回も最後は、この問いです。
あなたの会社は、どうなりたいですか?
その答えが見えてくれば、必要な制度も、必要な専門家も、必要な一手も変わってきます。
補助金・助成金1000本ノック #015
制度を紹介するだけではなく、「それを経営にどう使うか」まで考える。
それが1000本ノックっです。
※東京都「中小企業収益力強化サポート事業」はこちら
https://tokyo-shuekiryoku-kyoka.jp/
